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不動産投資

2018.10.4

状況を受け入れられない男が直面した衝撃の現実、そして男の顛末は……。 Vol.5 

前回までのあらすじ

寿美香と関係を結んだ夜、徹が家に戻ると妻・由以子の姿がなかった。翌朝になっても由以子が戻っていないことに危機感を覚える徹。そして仕事も手につかない中、寿美香との時間を楽しんでいたときに由以子の身に何かが起きたことを思い、徹は罪悪感にさいなまれるのだった。

 

罪悪感のあまり現実に向き合うのを避ける男……そして目にした衝撃の光景

 

今俺が抱えている罪悪感は、今まで感じたことがないくらい俺の心を大きく支配している。その脅威に加えて、由以子に今何が起きているのかという危機感も手伝い、俺の心はつぶれそうになっていた。

そして、俺は心にダメージを受けることに耐性がついていない。今まで、自分が快適に生きていける道だけを選んできたので、ダメージを受けるような事柄はできるだけ回避してきたのだ。

俺は、ぎゅうぎゅうと胸が締め付けられる感覚に耐え切れず、何とかしてこれを和らげたいと思った。こんなとき、俺はその胸の苦しさを解決するために動くのではなく、今の状況から抜け出すことだけを考えてしまうようだ。

俺は気が付けば、また寿美香にLINEで『今日、会えない?』とメッセージを送っていた。寿美香に会ってまた肌を重ねれば、この苦しさから解放されるかもしれない。

しかし、しばらく待っても寿美香から返信はなく、既読がつくこともなかった。

俺はため息をつき、ゆるゆると重い足を引きずりながら帰路に着こうとした。しかし、帰ってもまだ由以子がいなかったらと思うと、家に帰る勇気が出ない。

そこで俺は、家に向かっている足を飲み屋街に向け、しばらく居酒屋で酒を煽った。

酒に酔ってふらふらになりながら、俺はやっと家に帰る決心をつけた。酒の力で頭がもうろうとしている状態なら、胸の苦しみを感じずにいられるのではないかと思ったのだ。

ずるずると足をひきずりながら、俺は自宅マンションの前までたどり着く。

そうだ、帰ったら不動産投資しているマンションの管理会社にメールの返信をしよう。そんな風に、不安な気持ちを紛らわせることを考えながら、俺はマンションのエントランスに入ろうとする。

そのとき、エントランスの手前にある植栽に人影があることに気づいた。何となくそちらの目をやると、人影は2つあり密着しながらごそごそと動いている。

その光景に、どこかのカップルがいちゃついていると直感的に思った俺は、マンションの前でよくやるよと思いながら、ため息をついて目を反らそうとした。

しかし次の瞬間、2つの人影がエントランスの照明に照らされ、はっきりと男女が抱き合ってキスしているのが確認できた。

そして、その人物2人を目の当たりにして俺は息を飲む。

「由以子……勇作……?」

そこにいたのは紛れもなく由以子と、がっしりと由以子を抱きとめて由以子の唇を奪う勇作の姿だった。

 

Next 妻は別の男に走っていた……そして浮気相手に助けを求めた結果

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