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連載

2018.9.2

彼女を手に入れる作戦は最高潮……!?そこに待っている結末とはVol.5

前回までのあらすじ

義彦が狙っている美織の恋人・遠野に夕夏を近づけて1ヵ月。夕夏はとうとう遠野とのデートにこぎ着けたという。作戦通りに美織と遠野の破局シナリオが進んだとほくそ笑む義彦に、美織は遠野とうまくいっていない旨を相談する。ついにこのときが来たと気がはやる義彦。そして美織は義彦に、夜のお誘いを持ちかける……。

 

待ち望んだ彼女との一夜、とうとう彼女を手中にできる……?

 

フレンチレストランを出た俺と美織は、ゆっくりとホテル街の方に向かって歩き出した。

そして美織は俺の腕にしがみつき、しなだれかかっている。

こんなにうまくいっていいものか……俺はにわかには信じがたい気持ちでいたが、かねてより立てていた美織奪取作戦の展開が予想外に早まる分には、大歓迎である。

今日、とうとう美織をモノにできる……そう思うと、頭にも下半身にも血がたぎる。

そうこうしているうちに、周囲の建物から怪しい光が漏れだす界隈に入った。

ピンクのネオンやムーディな間接照明を使用した看板には、どれも「HOTEL」という文字が入っている。

ついに来た……そう俺が若干身構えていると、美織はあるホテルの前で立ち止まった。

「ここがいいです……」

そのホテルは、周囲と比べると少し品がよく、シティホテルと言われても違和感がないたたずまいだった。

やっぱり、あからさまなラブホテルでは恥ずかしいということか、と美織の奥ゆかしさに少し微笑みながら、俺はこくりとうなずいて入口に向かおうとする。

そこで美織は立ち止まって、俺の袖をくい、と引いた。

俺が振り返ると、美織は俺の肩に両腕を回して、艶っぽく微笑む。

清楚な女だと思っていた美織が、こんな表情をするのか……と思うと、俺の興奮はさらに高まった。

たまらずに俺は、美織の微笑んだ唇に自分の唇を近づけていく。

もうすぐで唇が触れる、というその瞬間、

「美織!」

と後ろから男の声がした。

俺は体中をビクッと跳ね上がらせ、声のした方向に振り向く。

「遠野……」

そう、ホテルの照明に浮かび上がったその男は、遠野だった。

しかし、俺と美織のラブシーンを見て焦燥するかと思いきや、意外なことにその顔には若干の笑みが浮かび、十分な余裕が感じられる。

その遠野の様子を訝しみながらも、俺は逃げる気も隠れる気もなかった。

なぜなら、俺と美織は同意の上でホテルまでやってきたわけだし、むしろ美織を傷つけた遠野から美織を守る権利があると思ったからだ。

それが例え、すべて俺が仕組んだことであったとしても。

「遠野、さんですよね。これが、あなたが美織さんを悲しませた結果ですよ」

俺が少し気取ってそう言うと、遠野の後ろから女の声がした。

「あっれれ~?何かっこつけちゃってんの~?人をさんざんダシに使っといて~」

そう言って遠野の後ろから顔を出したのは、

「……夕夏!」

 

Next どうしても彼女を手に入れたいと画策した結果、手痛い逆襲に

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