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連載

2018.9.9

婚活が仕事につながることも。女子会から広がった思わぬ出会い。vol.4

 

-あらすじ-

完全紹介制の不動産仲介会社Axe Agentで働く、絶賛婚活中の雪乃(29)

顧客として訪れるのは一見パーフェクトに見える男たちばかりだが、物件選びを通して彼らのアラが見えてくるのだった、、
前回は会計士・公平とその友達・隆と食事会をするも、恋愛マニュアル通りの振る舞いにうんざりした雪乃。今回登場する男とその物件選びの共通項とは、、?

 

「今日、大学の後輩の男の子も呼んでもいい?最近までアメリカで仕事してた子なんだけど、ちょうど1週間前から東京勤務になったらしく、今日飲みたいって言ってて!女子会の過激なトークもイケる系の子だから安心して(笑)」

 

金曜日の夜、オフィスを出て携帯をチェックすると亜紀からLINEが来ていた。

 

「今日は女子会で赤裸々に話したい気分だったんだけどな、、まぁアメリカから帰ってきたばっかりならしょうがないか。」

 

雪乃はしぶしぶながら「私たちの本音トークに引かない子ならいいよ!(笑) 」と返信した。

 

待ち合わせ場所に到着すると、外資系の投資銀行で働いているという隆之がいた。学生時代にアメフトをやっていたというのがひと目でわかる体型に、爽やかな笑顔、そして敬語、というTHE・体育会系の男だった。

 

「はじめまして、雪乃です。亜紀の大学の後輩なんだよね?今日は女子会トークになっちゃうから、つまんなかったらすぐ帰ってね(笑)」


「むしろわがまま言っちゃって女子会にお邪魔させてもらっちゃってすみません。雪乃さんのことは亜紀さんのインスタで何度か見たことあります!」

 

一般的な自己紹介を済ませたあとは、オススメの化粧品を紹介しあったり、共通の知人の痛すぎるFacebookの話で盛り上がったりと、亜紀と雪乃はすっかり普段の女子会ノリになった。

 

するとお酒も入ってきた亜紀が突然、ギョッとする話題を投げてきた。

 

「雪乃はねー、高級物件専門の不動産会社で働いてるの。ついでにそこに来たお客さんとデートに行ったり、食事会したりしてるんだよ〜♬婚活女子には理想の職場だよね!」

 

2人のときならまだしも、初対面の隆之がいる場でその話は、、と思ったが、もう遅い。

 

「え!雪乃さんって清楚に見えてそういう感じなんですか?」

 

「そういう感じってなに!仕事はきちんとしたうえでやってることなんだからよくない?」

 

「いや、いいと思います。ただ意外だっただけで、、」

 

だから言ったのに、、と雪乃は亜紀を少しだけ恨んだ。

 

女子会の本音トークでも引かない子だって言ったじゃない!と目で伝えようと亜紀を睨んだが、酔っ払った亜紀は全く気づいていないようだ。

 

「あ、じゃあ僕の家探し雪乃さんの会社にお願いしてもいいですか?帰国したばかりなので東京で住む家を探してたんです。ホテル暮らしもそろそろキツいし、ネットで探すのも面倒だなぁと思っていたので。」

 

「どこで仕事につながるかわからないものだ」と雪乃は思った。さっきまでは自分の行動をジャッジされているようで不快だったが、仕事となれば別だ。

 

高級物件しか扱わないAxe Agentだが、投資銀行に勤める隆之の収入であれば全く問題ないだろう。

 

雪乃は隆之に「じゃあ何件かピックアップして、週明けに私から連絡するね」と告げ、その日は別れた。

 

<今回の物件条件>

・場所:丸の内からドアtoドアで30分以内

・間取り:1LDK

・その他:天井が高いマンション

 

<お客様:隆之>

・26歳

・投資銀行勤務

・亜紀の大学の後輩

・アメリカ駐在から帰ってきたばかりで、日本での居住先を探している

 

「へぇー、雪乃ちゃんの紹介のお客さんなんて珍しいね。」

 

翌日のオフィスで顧客ファイルを見ながら誠司がつぶやいた。

 

「友人の大学の後輩なのですが、たまたま日本に帰国したばかりで家を探していたみたいで。27歳と若いですが、投資銀行勤務なので収入面も問題ないかと。」

 

「いいね、長期的なお付き合いができそうなお客さんだ。それに雪乃ちゃんの婚活の候補としても申し分ないんじゃない?」

 

「何言ってるんですか、そんなんじゃないですよ!私年下は苦手だし。」

 

そう言いながら笑顔が隠しきれずに、いつもよりオシャレした服で内覧に向かっていく雪乃を誠司は温かい目で見送った。

 

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