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連載

2018.9.9

婚活は一旦停止?仕事に集中しようと思った矢先に現れた思いもよらない壁vol.3

 

-あらすじ-

完全紹介制の不動産仲介会社Axe Agentで働く、絶賛婚活中の雪乃(29)

顧客として訪れるのは一見パーフェクトに見える男たちばかりだが、物件選びを通して彼らのアラが見えてくるのだった、、
前回は外国人エンジニア・Jayといい感じになるも、物件も女も外見しか見ていないのに気づき、別れを決意した雪乃。今回登場する男とその物件選びの共通項とは、、?

 

「雪乃ちゃん、最近投資の勉強してたよね?これまで賃貸中心だったけど、購入希望のお客さんも担当してみる?俺がお世話になってる会計士の人が投資用の物件を探してるんだよね。」

 

Jayの一件依頼、雪乃は誠司にもらった「今は価値が高くないが、これから伸びる物件(男性)を探せ」というアドバイスに忠実に行動しており、最近は投資用物件のリサーチを熱心に行っていた。

 

そんな雪乃にとって、売買契約の経験を積めるのは願ってもないチャンスである。しかも誠司の知り合いとくれば受けない理由はない。雪乃は2つ返事でOKをした。

 

「佐々木 公平、、会計士か。不動産に詳しそうだなぁ、、」

 

ファイルをもらった雪乃は得意の検索能力ですぐにFacebookを特定した。画面には髪をなでつけ、ピシッとスーツを着て、睨むようにカメラを見つめる公平のプロフィール写真があった。

 

「なんか固そうな人、、今回は婚活にはつながらなさそうかもなぁ。でも売買の経験は新しいチャレンジになるし、今回は仕事モード100%でいこう!」

 

さっそくファイルに書かれた番号へ電話すると、1コール目で不機嫌そうな男性がでた。

 

「佐々木さまでいらっしゃいますか?今回担当させていただく…」

 

雪乃がそこまで喋ると、電話の主は雪乃の声を遮って話し始めた。

 

「あぁ、話は誠司さんから聞いてるよ。一応居住用にマンション買おうと思ってるんだけど、将来は賃貸に出すことも見越して選びたいんだよね。だからプロの目でみて、なるべく資産価値が上がりそうな都心の物件をいくつか選んでメールで送ってくれる?忙しくて時間ないし、内覧は必要ないから。」

 

それだけ告げて、電話は切れてしまった。

 

「なんて一方的な人なんだろう、、」と思ったが、はじめて担当する売買のお客様である。絶対に成功させるぞ!と雪乃は気を取り直し、物件のリストアップに取り組むことにした。

 

<今回の物件条件>

・場所:都心ならどこでも

・間取り:1K〜1LDK

・その他:後々賃貸に出すことを見越し、値段の下がりにくいエリア・仕様のマンション

 

<お客様:佐々木 公平>

・35歳

・会計士

・東京大学出身

・独身

 

「てことで、今回のお客さんは恋愛的には何も起きそうにないよ。それよりなんとしてでも初めての売買契約を成功させなきゃ、ってプレッシャーでいっぱいいっぱい、、」

 

いつものビストロで行われる雪乃と亜紀の女子会は、まずお互いが会っていなかった間の報告からはじまる。

 

今日の電話の相手である公平について、今回は婚活とは縁がなそうだと話していたところ、同じく婚活中の亜紀に喝を入れられてしまった。

 

「何贅沢言ってるの、東大卒の会計士なんて超優良物件じゃん!出会いはどこに転がっているか分からないんだから、気合いれて挑むべきでしょ!」

 

「えー、それよりも今回は仕事を成功させないとって気持ちのほうが強くて、、」

 

「いつから婚活と仕事は二者択一になったの?とにかく会ってもないのに、電話の応対とSNSのプロフィールだけでシャットアウトするなんて機会損失もいいところ!」

 

亜紀にぴしゃりと言われてしまうと、「たしかに、、」と思ってしまう自分もいる。

 

「どのみちまずは目の前の仕事で結果を出さなきゃ次にも繋がらないってことよね。」

 

そう考えた雪乃は公平宛に慎重に選んだ10件の物件情報を送った。最近熱心にリサーチしていたこともあって、どの物件も将来的な価値が上がることはあっても下がることはないと言い切る自信があるものばかりだ。

 

するとメールの送信ボタンを押して5分もしないうちに公平から電話がかかってきた。しかもそれは雪乃の思いもよらない返答だったのだ。

 

Next  突き付けられた、かつてないほど手厳しい条件。婚活女子の奥の手とは?

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