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連載

2018.4.29

夜の蝶が働く昼間の勤務先、二人だけの秘密と迫るそのこころは? vol.4|ダメ男の行方

-あらすじ-
会社の本当の業務が探偵まがいの人助けだったため、結局、閑静な住宅街へと向かう羽目になる。そこで、迷惑駐車が塞ぐ袋小路の一軒家を見つけたとき、同行していたミウに急に買い物を頼まれる。不満のまま歩くタロウは、No.1キャバ嬢のユイを見つけ…?

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「ダーク物件…へぇ…、ユイさん、昼間は不動産屋さんで働いているんだ?」

タロウは、ユイが入って行こうとした建物の看板をチラリと見、中にいる女性スタッフの制服もチラリと見て尋ねた。

「え…いや…まさか…」

「だってそれ、ここの制服だよね?隠さなくても。夜働きながら昼間も仕事してるなんて、偉いと思いますよ!なかなかできない」

「…」

ユイは少し沈黙してタロウを見つめ、

「タロウさん…、どうして港区に?」

上目遣いで聞く。

「へっ…?」

「お店で話した時、住んでいる場所も近くではなかったし、港区にはあまり縁がないのかと思っていたから」

「あ…あ…まあ…ちょっと…いま、友達のところに…」

どうにか誤魔化す。

まさか、コンビニまでジュースを買いに行かされているなんて、とても言えない。

それに、ハルやミウの名前も、Erfolgで働いてることも言ってはいけないことになっている。

「へぇ、実家も遠いのに、港区のこんな住宅街に来られることもあるんですね?」

ユイは微笑んではいたが、歓迎している笑みではなかった。

これは、モテない、冴えない、断られ人生を送ってきたからこそ敏感に肌が感じること。

昼間働いているということがそんなに嫌なのかな?

No.1キャバ嬢のプライドってやつかな?

いろいろと予測を立てていたタロウの少し脂肪のついた胃の周辺に、大きくやわらかい胸が押しつけられた。

「…え…?あ…」

思わず口籠り、正面、少し斜め下を見る。

店で嗅いだ匂いと同じ、石鹸のような優しく甘い上品な香りが微かに広がり、タロウの鼓動を乱す。

「ぁ…あ…のぉ…」

む、胸が当たってます…

そう教えてあげたいけれど、教えると、この豊満な、まるでマシュマロような感触が味わえなくなってしまう。

タロウのそんな思考回路を破壊してしまうかのように、ユイはますます胸を押し当て、

「私…夜の世界に浸りたくないんです!だからこうして昼も仕事を…でも…No.1キャバ嬢がかけもちで昼の仕事もしてるなんて…誰にも知られたくないんです。夜の仕事にプライド持っていないみたいで…」

そう上目遣いで言うユイの瞳には涙が溜まり、今にも涙が溢れそうになっている。

「私、どうしても自分のお店持ちたくて…でも、やっぱり、女として幸せな結婚もしたくて…」

そう続けたユイは、

「タロウさんみたいな誠実な人、やっぱり奥さんにするなら昼間の仕事をしてる女性をとるでしょう?」

そう尋ねながら、タロウの両腕を軽く摩ってスッとタロウから離れ、地面に視線を落とした。

「そんなことないよ!夜の仕事だって立派だよ!働いてるってことに昼も夜もないよ!」

そう熱弁したとき、耳につけていた小型インカムからミウの声が聞こえた。

No.1キャバ嬢のユイとは接触できたみたいね?」

「はぁっ ?!

思わず声を上げたタロウの耳に、

「シッ!静かに !! とにかく、ユイが不動産屋へ入って行く姿、その女が不動産屋で仕事してる姿、スマホで何枚か撮って送ってください」

ミウからの指令が下る。

ちょ、ちょっと待ってよ?どうしてそんなこと…

そう聞きたいのをグッと我慢したのは、

「声出したら、即刻クビです。ハルさんにも、そう伝えます!」

反応する前に、ミウにそう言われたからだ。

その口調は幼く可愛らしく、話し方もほわっと天然系だが、言葉の端々には有無を言わせないオーラが漂っていた。

「私がここで働いてるのは、誰にも言わないでほしいの。二人だけの秘密、…いいかな…?」

ユイにそう上目遣いで言われ、思わず頷いたものの、ミウの言葉に逆らうことはできず、ユイが不動産屋に入って行く姿、不動産屋で仕事している姿を素早く撮影し、スマホにおさめて…

Next 妄想させるほどのエロさと銀行融資に持ち込ませる不動産投資の魅力に注意せよ

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