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連載

2018.4.29

125社目の挑戦、「釣り」かもしれないほど好待遇な不動産会社 vol.1|ダメ男の行方

-あらすじ-
社員採用と不動産投資で稼ぐノウハウをエサにされ、125社目の転職活動で後の無い、「モテない」「冴えない」「ダメ男」の山田太郎がイケメン同級生の会社で『俺の人生を変えてくれ !!』と頼み込むが、実はその会社は…?

冴えない、モテない、使えない。

俺はいつからそんな男になってしまったのだろう?

山田太郎(ヤマダ タロウ)は溜め息をつき、パソコンの画面から目を反らした。

きつい営業ノルマとお人好しの性格が災いし、毎日残業をしても仕事が終わらないという無限地獄に陥り、一年前に前職を退社。

すぐに見つかるだろうと軽く考えていた転職活動は、難を極めている。

30代前半、まだまだ転職は難しいとは言えないはずなのに…

学生時代、周囲から見て「秀でている」ことは何もなかったが、勉強もスポーツも人並みだったし、恋愛経験だってある。モテ期も経験した。

それなのに。

タロウは「ふぅ~っ」と重い溜め息をつき、もう一度、パソコンの画面を見つめ直した。

年齢、学歴、前職、スキル、経験を打ちこみ、希望年収や待遇について打ち込む。

公開・非公開を含めると3万近くも求人が掲載されている転職エージェントの画面には、山ほど求人情報がヒットする。それなのに、書類選考や面接で落とされ、受けた会社は120社を超えた。

退職してすぐに風俗に入れあげたこともあり、貯金も底をつきそうな有様。

それでも、今月分の実家への仕送りを中止するつもりはない。

今日は、もうひとつサイトを見たら寝るか。

半ば諦めモードで別の転職エージェントサイトを開き、手慣れた手つきでIDとパスワードを入力、ヤケになって入力した無茶な希望年収額に自嘲的な笑みを浮かべ、溜め息をつきながらエンターキーを押し…

タロウは思わず声を上げた。

「こ…こんな会社…そ…存在するのか…?!

タロウの希望をはるかに上回る年収額、充実の福利厚生、憧れの土日祝祭日休み、17時あがりの残業なし。

求められる経験やスキルは「特になし」。

募集する人材に希望することは…「才能と自信」。

釣りか…?

そう思うほど、好待遇に対し求められることが少なすぎる。

しかも、募集する人材に希望することが「才能と自信」って、ふざけすぎだろ。

そうは思いながらも、タロウは履歴書を書き上げ、職務経歴書、PR文書もいつもの調子で書き上げた。

今までに不採用になった企業の数を数え、この転職面接が125社目であることを再確認すると、「釣り」でも何でも、ひとまずはチャレンジしてみようと思えた。

「どうぞ」

ドアの向こうから声が聞こえ、

「失礼いたします」

タロウはいつものように礼儀正しく入室した。

125社目の転職面接、慣れたものだ。そんな自分に半分感心、半分呆れながら、開けた視界の向こうを見て絶句した。

天然のパーマ髪をワックスでクシュっとおしゃれに固め、線の細いイケメン顔に洗練された雰囲気、ガキの頃から高校卒業まで毎日見てきた目障りな男の姿。

そう、目の前にいるのは…

「…あれ?山田?」

突然、目の前にいるイケメンにそう声をかけられ、すぐには声が出なかった。

生地からして明らかに値段の張るスーツ、ピカピカの皮靴、仕事がデキる雰囲気を身にまとったこの男が、自分の同級生だとは…

Next イケメン同級生が会社の社長!成功者と敗者のギャップに、変わるなら、今 ?!

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