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面白い不動産

2017.12.12

全国にひろがる空き家バンク!横須賀に多くの空き家がある現状

現在の日本は爆発的な人口増加はなく、ゆるやかに横ばいを続けながら、地域によっては減少が始まっています。減少にともない高齢化が進み、全国的に空き家が増え続けています。空き家はそのまま放置しておくと景観も良くなく、火災や防犯上の問題も抱えることになります。

そのような空き家を、各自治体や地域のNPO法人が中心となり、新たな入居者や地域への移住者、また空き家そのものを使い方を考える計画が各地で動き始めました。

社会問題にもなっている空き家をめぐる問題、そして空き家バンクについてご紹介します。

都心への通勤圏・横須賀市でなぜ空き家が増えているのか?

都心まで電車で1時間足らずの横須賀市。現在人口の減少と高年齢化に伴い、市内に空き家が急増しています。

もともと軍港として栄えた横須賀市は、戦後も在日米軍の基地の街として知られ、また自衛隊の施設も数多くある街です。都心への通勤圏として人気があり、海のすぐそばからせりあがった谷戸の上まで住宅地が広がっています。

昭和中期から爆発的に増えた住宅は一気に高年齢化が進み、住人が減り始めており、谷戸の上にあるという立地から、なかなか次の住人が決まらない状況を抱えています。

駅から徒歩10分ほどの場所にある戸建住宅は、谷戸に建っているために坂道や階段を200段以上登る立地です。住宅の近隣には車が入ることができないため、駐車場は別の場所に借りる必要があります。また建築基準法の改正により、再建築不可な住宅もあります。

しかしその立地が、逆に素晴らしい魅力を生み出していることもあります。急坂を一気に登るため、自宅から東京湾を望む景色が一望でき、山の緑と海風にふかれる素晴らしい環境です。周辺の住宅との関係も密接で、隣近所のお付き合いがいまだに存在している地域でもあります。

横須賀市が取り組む空き家バンクのシステムとは

横須賀市では空き家の状況を改善するために「空き家バンク」という制度を作り、助成金を出す形で新たな住人を呼ぶ工夫をしています。

市外から転居してくる人には、引っ越し費用や住宅の改築費用の一部を負担したり、優先的に入居できるシステムも導入しました。シェアハウスなどの不動産投資についても、これらの助成を一部認める形を取っており、格安で物件を購入してリノベーションし、シェアハウスとして運用していくことが可能です。

これら空き家バンクで紹介する物件には、通常の不動産会社で取り扱う物件も入っていますが、通常の賃貸仲介では避けられる物件も多くあります。やはり階段を使う物件や、駐車場がない物件は不便さが目立ちます。

そこで横須賀市ではその不便さを逆手に取った、特徴的な住宅として紹介する工夫を行い、自宅で仕事をするSOHOの人を多く呼び込む方法を取っています。実際に近隣の家賃相場よりかなり安く借りることができ、物件によってはDIYも可能で、ペットや音の出る作業もできるなど、普通の条件ではなかなか見つからない住宅を多く掲載しています。

横須賀の空き家問題に取り組む大学も増えています

横須賀市や近隣エリアに広がる空き家問題を、積極的に研究したり、実際に空き家を借り上げてシェアハウスとして稼働させている大学もあります。

横浜市南部の関東学院大学では、空き家を100万円で譲り受け、地域活性化と住宅の問題について考えるゼミで、研究課題として活用しています。実際に学生たちでリノベーションを施し、参加メンバーで生活することで、地域の問題を肌で感じ、これからの課題を模索するプロジェクトです。

また横須賀市にある神奈川県立保健福祉大学では、空き家プロジェクトに参加する形で、シェアハウスを学生寮として借り上げて、そこに入居する学生を募集しています。普通の寮より安い費用で借りることができ、福祉を学ぶ学生が、地域のお年寄りとコミュニケーションを通して、安心できるつながりを産み、地域コミュニティーの問題を良い形で発展させている例として注目されています。

全国にひろがる空き家バンク

このような空き家バンクのシステムは横須賀市だけではなく、日本全国に広がりつつあります。

首都圏でも都心は建築ラッシュが続き、人口も増え続けていますが、通勤が1時間以上がかかる地域では、人口は減少しており空き家の割合も増えています。

地方都市の問題はさらに深刻です。農業などの第一次産業の担い手が減少しており、限界集落と呼ばれる地域も増えてきました。空き家バンクはその地域を支える移住者に、住宅を紹介するシステムとして機能しています。

地方都市では都会に比べ住民が少ないため、不動産会社がない地域もあります。自分の住む家が、いったいいくらで賃貸に出せるのか、基準すらない場所も多くあります。

そのような地域は自治体が中心となって、賃貸物件を紹介する業務を行っていましたが、最近ではインターネットで移住情報を入手する人が増えており、空き家バンクのシステムはそこでも人気を呼んでいます。

空き家バンクだけではない、住宅が生まれ変わる方法

新たな住人の移住のために、他にも魅力ある方法があります。最近では団地を新たに生まれ変わらせる「団地再生」というプロジェクトです。

高度成長期に建設された郊外の団地や公団住宅が、世代交代の時期を迎えており、高齢者ばかりの団地や、空室だらけになった団地もあります。建て直しをしようにも、次の入居者のメドもなく、建て直しの費用が捻出できない団地も多くなってきました。

「団地再生」は、このような団地をリノベーションして、新たな住まいとして提案します。同時に新しいコミュニティーを形成できる住人を呼び込むプロジェクトです。

新しい価値観を持った若い世代が、子育てのしやすい環境を求めて入居してきたり、もともと団地に住んでいた親世代が、子世代を隣の棟に呼んだりと、スムーズに世代交代につながる動きを見せています。

またこれらの団地も分譲として販売されるケースがあり、それらを不動産投資の対象として運用していくのも、興味深い運用となるでしょう。

まとめ

横須賀市をはじめ、全国にひろがる空き家バンクについて考えてみましたが、いかがだったでしょうか。

空き家をうまく利用した不動産投資の方法も多くあり、シェアハウスやゲストハウスとしての運用も大変人気があります。

遠くの地方都市ではなく近隣の豊かな自然を持つ地域で、不動産投資を行いながら自分の住まいも持つ、というのも素敵なアイデアだと思います。

最後に空き家バンクに関する動画をご紹介します。

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